花への想い(2020)
各会員のレッスン、展示会、イベントなどの活動内容、
花に対する想いや花のある暮らしの楽しみ方などを掲載しています。
~日本水仙~
いけばなでは、花伝書の中で
「陰(いん)の花、水仙に限る」と言われ
「日本水仙」は、昔から冬の貴重な花です。
特に四枚葉の水仙の生花(しょうか)は、
お正月の「松竹梅」に次ぐ格式の高い いけばなです。
寒さに耐え、凛と咲く姿は、
新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない今
私達に語りかけてくれるようです。
密を避け、手洗い消毒の実践という基本を守りながら
コロナに立ち向かってゆきたいものです。
厳しい冬のあとには、必ず春の訪れが……
来年は、明るい年となりますように‼
ホームページ http://atelier-ms.com/
正木 佑布子(12月)
草木染のやさしい色に惹かれ自分色を模索しています。
本やSNSで染色の方法を調べたところ
花や葉・茎・根・木の枝葉・樹皮、以外にも
玉ねぎの皮や果実の皮、小豆や黒豆の煮汁、コーヒーや紅茶など…
身近で染料液にできるものが沢山あることを知りました。
最初は、手軽に出来る紅茶やコーヒーからスタートし
慣れてきたところで庭にある柿の枝を切り
細かく刻み、煮込んで染料液をとりました。
染料液の取り方、染料液に浸ける時間や方法を変えて
白生地(絹)を数枚、染めました。
同じ柿の枝でも季節や気候により色の出方は、変わり
同じ色には出会えない…
自然が生み出すやさしい色に惹かれています。
ご近所を散策していると
“この花やこの木は、どんな色が出るのだろう”
と全てを染料液にしたい衝動にかられています。
今までは、草木染めをする時間はない…と思いこんでいましたが
コロナ禍により 物事のとらえ方、感じ方も変わりました。
今後は、時間を作り草木染を深め、
作品作りは、勿論ですがつまみ細工のレッスンにも取り入れ
皆さんと楽しい時間を共有できたらと思っています。
柿の枝で染めた生地は
つまみ細工の技法でお花を作りブローチを作成しました
(左上の写真です)
荒川 葉瑠(11月)
~ 花で 笑顔に ~
人々の心を惹きつける花、
そんな花を表現できたらと和紙や布で 花の創作を続け、
今年9月に個展を開催、無事終えることができました。
時間をかけて創った花それぞれ思い入れがありますが、
そんな中にみんなが笑顔になれるような花の空間、
長い和紙に(10m)墨で茎を描き天井から下に垂らし
花を咲かせていきました。
会場に来てくださったほとんどの方は驚き、
そして喜んで下さいました。
コロナで個展を開催していいのかどうか
悩んだこともありましたが
元気をもらえたと言ってくださった方もおり、
私も嬉しく励まされました。
来てくださった方々の表情が ~ 花で 笑顔に ~
そんな風に感じられました。
花で繋がる素敵な出会い ~ 花って素晴らしい ~
(インスタグラム@yokoyokouchi)
横内 陽子(10月)
2020年今年の夏は何とも経験したことのない夏になりました。
新型コロナウィルス感染拡大防止のための経済活動の制限、
更にマスクと猛暑との戦いの日々・・・
そんな毎日でも、明るく前向きな気持ちにさせてくれるのは、
長年仕事のパートナーとしてずっとそばに寄り添ってくれた花たちです。
在宅時間が長くなった世の中の人たちも「花を部屋にさりげなく飾る」
「花を育てる」ということに目を向けてくれている昨今と実感しています。
身近に花を飾るアイディアと発信していくのは花を仕事としている私たちですね。
毎日の時間をいとおしく過ごす・・・
そんなシーンに花があることを花のプロとしての目線からの提案を
進めていきたいと更に強く思うこの頃なのでした。
※写真は散歩途中の公園で燦燦と輝く太陽に元気に微笑んでいるひまわり。
(インスタグラム@cotton_rose_yoko)
橋爪 容子(9月)
最近は、コロナウィルス感染症が終息することなく増加し、
日々自粛生活を余儀なくされております。
そんな中で、庭の花を育て観察する事が日課になっており、
楽しくてとても癒されています。
写真の作品は、ドライフラワーやプリザーブドフラワーの
ひとつひとつの素材のもつ材質感をいかした
平面構成のコラージュです。
渋い色合いで、シックなイメージで仕上げました。
ご覧頂ければ幸いです。
一日も早いコロナの終息を願っております。
本山 操(8月)
自然の美しさに目を奪われて時が経つのを忘れることありませんか?
散歩道でハッとするほど鮮やかなロイヤルブルーの紫陽花に出会いました。
あまりの美しさに「きれい!」と呟いてしまうほど…
鮮やかな色と姿に見惚れてその場から中々離れられませんでした。
紫陽花の美しさに触発され
この鮮やかな色のイメージで作品を作りたい!
という気持ちが高まり、リース(造花)を作成しました。
ロイヤルブルーの持つエレガントなイメージを大切に
出来る限り自然な雰囲気になるように心がけました。
今回の様に自然の色や姿に触れることで制作意欲が沸くこともあり、
またデザインのヒントを得られることも多々あります。
足が悪いので脚力維持の為に始めたお散歩でしたが
作品を作る際に大いに役立っています。
現在、新型コロナウイルス感染症の感染が広がっていますので遠出を控え
今まで以上に身近な花や木に目を向け観察するようになりました。
”どんなお花に出会えるだろう!”と注意深く見ることで
今年は、新しい気づきや初めて見るお花にもたくさん出会えました。
大変な状況ではありますが
今、出来る範囲内で楽しみを見つけて過ごしています。
荒川 葉瑠(8月)
~ 夢は咲く ~
小さなことの積み重ねや努力を続けています。
いつか必ず実になり花が咲く。
そんな想いを込めて典具帖紙の和紙を墨で描き
シロツメ草とクローバーで~夢を咲く~を表現しました。
小さな小さな花だけど いつかきっと・・・
新型コロナウィルスで世界が変わりました。
長い自粛生活の中、私の心を癒してくれたのは好きなお花でした。
庭に咲く花を見たり、花を創り過ごすことで
心が落ち着きました。
世界中の人がコロナに負けないよう頑張ってほしい。
その中で好きなことを楽しみ心癒してくれることを願っています。
いつかきっと~夢は咲く~
横内 陽子(7月)