花への想い(2021)
花に携わってもう随分 長い時間が経ちました。
若い頃は、何が好きか苦手か分からずに何でも取り組んでいましたが
最近は、やっと関わりたい仕事を選べるようになりました。
ペットフューネラルは、ライフワークとなりお通夜、葬儀、供養などのお花
それが長じてペットロスカウンセラーの勉強を進めています。
長年通ってくださる生徒さんとのレッスン時間も楽しく、
人生の最終ラウンド…しなければいけない事は、多いけれど
ゆったりとした時間も流れているように思います。
大西先生との別れは、とても寂しく教えて下さったひとつひとつを大切に
前を向いて行くつもりでいますが多くの思い出が胸をよぎります。
どこまで出来るか分かりませんがこれからも好きな方向で
お花に関わって行きたいと思っています。
※大西先生は、日本フラワー作家協会の創設者です
矢吹 春恵(11月)
「都会の自然」
自然とは縁遠い環境で生まれ育った私…。
その後も忙しさに追われ、自然の景色に目を向けることなく過ごしてきました。
ところがこのコロナ禍で、生活が激変!
私は健康のために、ビルの谷間と車の間をすり抜けるようにウォ―キングを始めました。
そこで見つけたお気に入りの遊歩道。
都会の真ん中に安らぎを見つけ、自然とこの場所に足が向くようになりました。
再生水が流れる小川は都会ならではですが、大きな鯉が何匹も群れをなし、
その先でカルガモの夫婦が遊び、白鷲がマンションの窓にとまる。
正面には高速道路が走り、無数のトラックが見える。
まさに、私にとって都会の中の自然…。
たくさんの緑には目が休まるし、四季折々の花には元気をもらっています。
無機質な建物の間を流れる小川のせせらぎを聞きながら、
今までに感じたことがないほど気持ちを解放して、
都会の自然を満喫している自分に気づきました…。
自然と触れ合っている今の貴重な時間は、平穏な世界に戻った時、
きっと作品に何かしらの影響を与えてくれるであろうと思っています。
だから、私は今日も都会の自然を探してめぐります。
村田 由美子(10月)
新型コロナウィルスの感染に気を付け、不要な外出を控えている中
私は庭の花の世話をしたり、花を観て楽しむことが日課となりました。
現在、私の庭のアジサイの花がいろいろ咲き始めてきました。
つぼみから花に、そして花びらの色が濃くなり、色が移り変わる様子を
見て喜び、楽しんでおります。
そんな神秘的にも思えるアジサイの魅力が
自分で創る花のイメージに繋がり、原動力となっております。
白い布(ジョーゼット)を花びらの形に裁ち、筆で好みの色に調合した染料を
描く様にアートに染め、咲かせたアジサイの花。
その花をアトリエの出窓に飾り、アルミ線のワイヤーアートと
アジサイの花びらもちょっと散らし 遊んでみました。
皆さまも 花や身近にある物などをヒントをもとに
何か作ったり楽しんでみたらいかがでしょうか。
コロナの大変な状況に負けないで頑張りましょう。
(Instagram @yokoyokouchi)
横内 陽子(7月)
世界遺産「プリトヴィチェ国立公園」(クロアチア)の
大自然の景色をデザインに
2021年6月、今年も緑の美しい季節となりました。
コロナウィルス感染拡大という未曽有の環境において1年以上時間が過ぎ、
生活スタイルの方向転換や新しい価値観へのシフト等。。。
フラワーデザインと出会い「花のある暮らし」を
提案する花に囲まれた仕事を始めて25年を過ぎましたが、
いかに今まで平和で、そして恵まれた環境にいたかを実感するこの頃です。
しかし、時代の変化に沿って自分の価値観も微調整しなくてはいけません。
花たちと共にこれからも前向きに進んでいきたいと強く思います。
花たちは私たちにそんな力をくれると。。。
ふと思い立ったら出かけられた異国の旅。
今はまだ海外への渡航のメドがついておりませんが、
近い将来きっとまた素敵な出会いを求めて、、、
世界の人々が同じパンデミックと戦いそして乗り越えた後の笑顔に出会いに。。。
2019年、クロアチアを旅し、
世界遺産「プリトヴィチェ国立公園」で出会った大自然の風景を贈ります。
広大な森には大小16の階段状の湖があり、それらを結ぶ92の滝は圧巻です。
フラワーデザインのヒントになる
自然の水・植物・動物たちの風景がそこにはありました。
(インスタグラム@cotton_rose_yoko)
橋爪 容子(6月)
「花菖蒲」
5月5日は、五節句の一つ「端午の節句」で、菖蒲の花を飾ります。
昨年は1回目の緊急事態宣言が発令され、私の教室も休講となりました。
6月に再開した時には時季が過ぎ、菖蒲を生けることが出来ませんでした。
今年は2年ぶりに生けることが出来、生徒さん達も難しいけれど嬉しいお稽古となりました。
このいけばなは、花の他に葉が大切で出生に合わせて生けています。
競い合って咲く花と青々とした葉が初夏を感じさせてくれます。
花や樹から四季を感じることが出来るのはとても幸せなことだなと想う日々です。
正木 佑布子(5月)
~ユーチャリスリリー~
ユーチャリスとは、ギリシャ語で、
「たいへん目を引く」と言う意味で、魅力的で気品高い花です。
数年前、ハワイで結婚式をなさる方のブーケを頼まれて、
ユーチャリスリリーのブーケを創りました。
今、なかなか海外に行くことができず、
結婚式も思うように行えない時ですが、
花嫁さんの美しい姿を思いながら、コロナ禍の中、
またユーチャリスリリーのブーケ創りに勤しんでいます。
この花は、花弁は絖(ぬめ)と言う絹、
葉はサテンでそれぞれの形にカットし、
無限の色合わせを楽しみながら染め、コテを当ててブーケにしました。
ちょっと大人ぽい、おしゃれなブーケです。
今、横浜ディスプレイミュージアムに展示中です。
ユーチャリスはアマゾン川の源流地域原産の、
ヒガンバナ科の春植え球根で、アマゾンリリーとも呼ばれます。
コロナ感染が中々治まらないようですが、
皆様お身体大切にして、花との関わりを続けて乗り切りましょう。
渡辺 多恵子(4月)
身近にある草木や野菜などで染液をとり
キッチンで手軽に草木染めをしています。
今年の始め、紅葉した桜の落ち葉染めにトライしました。
生地の煮る時間を変え、木綿の白生地を
淡いピンクベージュ色と濃いピンクベージュ色に染めました。
今回は、木綿の白生地を染めていますので素朴な風合いに仕上がりました。
染める時期や染める生地、染液の取り方などにより染まり方が変わります。
奥深く、環境や人にやさしい草木染めに今、惹かれています。
新しい生活様式になり気苦労の絶えない日々も
草木に触れることで心が落ち着き癒されています。
つまみ細工の技法でお花を作りブローチを試作。
画像左:桜の落ち葉染め(木綿)
画像右:コーヒー染め(正絹)
荒川 葉瑠(3月)
花が咲き春の兆しの便りが聞こえてきておりますが
私が住んでいる北国はまだ寒く、あたり一面、雪に覆われています。
花の咲くはずのない庭の雪を見ながら春を待ち焦がれ
ひとりで想像の世界に入ります。
~ イメージする花 ~
真っ白い雪に春の彩りの花を咲かせました。
コロナ禍で大変な時ですが、皆様が自分にとって心落ち着かせてくれる
何かを見つけ、楽しんでほしいと思っております。
コロナが一日も早く、終息することを願っております。
(Instagram @yokoyokouchi)
横内 陽子(2月)
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
昨年の後半に崩した体調も、
ガーデニングや読書など、
日々のんび りと過ごしたこともあって、
少しずつではありますが、元気を取り 戻しております。
今現在も世界中で コロナが蔓延している中で
今日の自分の命を守ることが、
明日を迎える事につながると痛感する日々です。
元気であれば
いくつになってもたくさんの夢を抱くことができます 。
皆様、どうかくれぐれもお体を大切になさってください。
この作品は庭のノースポールやからむし草を押し花にし、
鶴と富士山を作ったものです。
本山 操(1月)