花への想い(2026)
各会員のレッスン、展示会、イベントなどの活動内容、
花に対する想いや花のある暮らしの楽しみ方などを掲載しています。

イペーの木
渡辺多恵子(4月)
4月始め、鹿児島にいって、はじめてイペーの木を見ました。
木は黄色の花で覆われています。
15年位前になりますが、ポルトガルのリスボンで見たジャカランダを思い出しました。
空一面、紫色で感動しました。最近では、あちこちで見られるようになりましたが、
大木の並木はまだお目にかかった事がありません。
イペーもジャカランダもノウゼンカツラ科なので、よく似た花の形です。
よく見かけるノウゼンカツラのようなつる性ではなく、落葉亜高木で
冬に落葉して、葉のない枝先に7〜8cmのラッパ状の花が、5〜10個位まとまって咲きます。
花が終わる頃から新芽がでて、新しい葉が出てくるとのこと、まるで桜のようです。
イペーの原産地はブラジル、アルゼンチンなどの南米地域ですが、沖縄でも沢山見られるようです。
はじめて出会ったイペーの花の黄色が目に焼きつき、忘れられない、南九州の旅となりました。
きっとまだまだ知らない花が、この地球には沢山あると思います。
そんな出会いを求めて、また旅がしたくなりました。

春の訪れ
正木 佑布子(三月)
春の訪れを感じる時季になりました。
梅や早咲きの桜も美しいですが、冬の間枝だけになってしまった
木
我が家の流泉もみじも、今日一斉に葉を広げ始めました。
先日の雪で枯れてしまったのかと心配していましたが、植物の生命
ここから美しい緑の葉に変わっていくのが楽しみです。
木々が芽吹いたり、花が咲いたりするのは日々の生活の中で、私達

-雪の気配-
石黒 暁雲(一月)
一月を迎え、雪が降る地域も、そうでない地域も、空気は静かに冬を深めています。
花や植物に向き合っていると、実際の気象だけでなく、季節が持つ「気配」そのものを感じ取ることの大切さを、改めて実感します。
今回の作品では、枝に宿る白や、空間に漂う花を通して、雪そのものではなく、冬の澄んだ呼吸を表現しました。
重ねた白のニュアンスが光にほどけ、空間に静かな余白を生み出します。
しなやかな枝の線は、宙でほどける雪の軌跡を思わせ、淡いブルーとシルバーが冬特有の透明感を写し込んでいます。
素材にはドライフラワーやアートフラワー、自然素材を用い、軽やかさを大切にしながら、降り積もる前の雪の気配を表現しました。
床に落ちる影までも一つの風景として捉え、立体全体で“浮遊する冬景”を描いています。
咲くことだけが花の魅力ではなく、留まり、余白をつくり、季節と重なることもまた花の美しさの一つ。
一月の静けさの中で、花がそれぞれの暮らしにそっと寄り添う存在となることを願っています。







